全米を動かした少女アレックス

アレックスのレモネードスタンド

2008年4月9日放送
ザ!世界仰天ニュースより

 

4歳のあどけない少女アレックスは小児ガンにおかされていた。
ある日、アレックスの目に写ったテレビ番組。
それは子供たちが働いてお金を得ることを学ぶため自宅の前でレモネードを売るというもの。
アメリカでは、よく見る光景だった。
アレックスは言った。
「ママ、私ね、レモネードスタンドをやりたいの。そしてそのお金を病院にあげるの。がんのお薬ができるように、そしてみんなを助けてあげるの、ガンをやっつけるんだ!約束したんだもん」
それは同じ病気で亡くなっていった友達との約束だった。

2000年6月、自宅前で「アレックスのレモネードスタンド」がオープンした。
一杯およそ60円。
話を聞いた近所の人たちが、アレックスを励ますように買いに来てくれた。
売り上げは、2000ドルに上った。集まったお金は、他の子供たちのガンの治療に。

その後もアレックスは両親を驚かせる事を・・・、
それは、ガン治療の募金を目的としたレモネードスタンドを全米に広げたいという壮大な思いだった。
医師には反対されたが、2002年6月レモネードスタンドをオープンした。

そして、アレックスに感銘を受けた人々が多くの地でレモネードスタンドを作り、なんとアラスカからハワイにいたるアメリカ50州すべてでアレックスのレモネードスタンドがオープンした。
私のようにガンで苦しむ子供を救いたい・・・小さな思いで始めたことが、これほど多くの人たちを動かすなんて…、
一日で30万ドル以上の寄付が集まった。少女の夢は叶った。

そんなアレックスには好きな言葉がある。
「人生が酸っぱいレモンをくれるならそれで甘いレモネードを作ればいい…」
アレックスは8歳にしてこの言葉通りの人生を歩んできた。

7月の終わり 少女は治療をやめ、家に帰りたいと願った。
大好きな家族と、住み慣れた家で一緒に過ごすことに決めたのだ。
そして2004年8月1日。アレックスは、わずか8年と半年の短い生涯を閉じた。
レモネードスタンドの少女、アレックスの死に、アメリカ中が涙した。
アレックスのレモネードスタンドは、現在でも全米に1000箇所以上。
その収益はすべてチャリティーとして小児がん研究に捧げられている。
そしてあの50州すべてにスタンドがオープンした6月12日は「アレックスのレモネードスタンドデー」と定められた。