●僕の単純化思考●
■12月22日(金)
論理って難しい
論理って、難しいと思う。
以前、こんなニュースがあった。
ある山のふもとにある町のドブ川の岸に子供のイノシシが落っこちてしまったという事件だ。
かわいそうに、段差が高すぎて上に上がれない。
上流側も段差になっていて川をさかのぼることもできない。
えさもなく、親イノシシも段差の上から見つめることしかできない状態でいた。
ここで、町の意見が真っ二つに割れた。
@かわいそうだからえさをやったり助けてやるべきだという意見と・・・、
A自然の生き物は自然のままにしておくべきで人間が手をだすべきではない・・・、
という意見だ。
その時僕は、後者の論理に矛盾があるということに全く気がつくことができなかった。
あるおじさんがテレビのカメラの前で、後者の意見に反論しているのを見て僕はハッとした。
「自然の生き物は自然のままにしておくべきで人間が手をだすべきではないというが、じゃあこの段差は誰が作ったんだ!人間がつくったんじゃないか!言ってることがメチャクチャだ!」・・・というのだ。
たしかにおっしゃるとおりだ。
一見正しそうに思える論理が間違いと気がつかず見過ごしてしまうことがある。
そんなことで苦しんでいる人もたくさんいるだろう。
僕はそんなことにも気づかない自分がちょっとはずかしくなった。