落ち込まない自分になるための5か条

 

(All About - 11月06日 08:53)

 

 

■人と比べたときから落ち込みやすい自分がはじまる

いまの世の中、「自分は落ち込みやすいタチ」と自認する人は、とても多いものです。

「夜明け前がいちばん暗い」といわれるように、挫折や屈辱を経験して、苦しみ悩むことは、心の成長を前にした大切なステップでもあります。

しかし、日ごろからささいなことで落ち込んでいると、劣等感から抜け出せなくなってしまいます。そのせいで、自分だけが持つ魅力や長所が見つけられなくなるのです。

では、落ち込みやすい人とはどんな人でしょう?非常に多いのが、いつも「人と比べてしまう人」です。

「友達と比べて、私は何のとりえもない」「親戚はみんなお金持ちなのに、うちだけがビンボー」など、何かにつけ人と自分を比較していないでしょうか?

 

■落ち込みやすい人の発想パターンとは?

もちろん、憧れや羨望を抱くことは、心にとって大切な刺激になります、自分を高めるための目標や夢を抱くことができるからです。

しかし、劣等感ばかり感じてしまう場合、ものの見方、感じ方を軌道修正する必要があります。

落ち込んだときに、ほかの見方ができないだろうかと考え直してみてください。モデルケースを例示しましょう。

例)
「友達はみな恋人がいるのに、自分にはいない」場合

⇒落ち込みやすい人の発想パターン
・恋人のいる友達がうらやましい

・友人たちのように恋人がほしい

・自分に恋人ができないのは、容姿、性格が悪いからだ

・これからもできないに違いない

・どうせできないなら、期待するだけ無駄だ

・自分のことを友達はみな哀れに思ってるだろう

・恋人のいる友達がにくい

⇒発展的に発想を転換した場合
・恋人のいる友達がうらやましい

・友人たちのように恋人がほしい

・恋人ができない原因は何だろう

・恋人を見つけるには、どうしたらいいんだろう

・恋人を探すために、まずは具体的に動いてみよう

上で見たように、最初は同じように「うらやましい」「自分もほしい」と感じても、発想がマイナスに傾く人は、マイナス思考にどんどん拍車がかかっていきます。しかし、意識的に発想を転換すれば、具体的な展開まで構想することができます。

 

■落ち込まない自分になる5か条とは?

いつも他人と自分を比較して落ち込んでしまう人は、以下の5か条をぜひ覚えておいてください。自分を変えるために、きっと大きな力になってくれます。

1) 自分はこの世でオンリーワン
どんな侮辱にあっても、人に比べられても、あなたはこの世でたったひとつの存在。劣等感が強くなると、それが見えなくなります。落ち込んだときには、「私は、この世でオンリーワン」と心に唱えてください。

2) 自分の魅力をメモに書く
「何のとりえもない」と思っている人でも、必ず魅力は見つかります。「きれい好き」「声がいい」など、どんな小さなことでもかまいません。メモしていくにつれ、自分の魅力を発見できるようになります。また、友人や家族に指摘してもらうと、意外な発見があるものです。

3) 人は人、自分は自分
人にはそれぞれ、まったく違った人生の課題があります。人の成功、幸せをねまたず、自分は自分の人生を輝かせることを心がければいいのです。「人は人、自分は自分」と唱えることを忘れずに。

4) 人生は修行
つらいこと、苦しいことがあったときには、「人生は修行」と唱えましょう。修行の場数を踏んだ人ほど、強くなれるのです。

5) 意識的に発想の転換を試みる
いつも考え方がマイナスに傾いてしまう人は、意識的に発展的な思考を心がけるようにしましょう。自分の嫌な部分も、見方を変えれば長所になるはずです。

 

 

■付き合う人の影響は重要

いつもささいなことで落ち込んでしまう人は、心が傷つきやすくなっています。心にできたたくさんの傷が重なると、自分に自信がもてなくなったり、自分を愛せなくなってしまうのです。

こうしてできた劣等感には、日頃付き合う人の影響も大きく関係しています。あなたの周りには、競争心の激しい人、上っ面しか見ない人、斜めに物事を見ている人、マイナス思考な人が多くないでしょうか? こうした人たちに囲まれていると、心の強度が低いうちは、とても影響を受けやすくなってしまいます。

ぜひ、愛情にあふれた人、おおらかで心の柔軟な人を探してみてください。あなたが日頃から求めていれば、きっと見つかるはずです。

落ち込みやすい自分を変えるには、まず自分で自分を愛せるような環境を整えることが大事です。自分に自信を持つことも、マイナス思考を直すのも、まずは自分を好きになることから始まるからです。

 

 

【ストレスガイド:大美賀直子】