平成23年5月6日

NHK:「もしドラ」最終回

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の

著者:岩崎 夏海さんが感銘を受けたドラッカーのフレーズとして紹介していた部分。

 


 

うまくいっている組織には、必ず一人は、手をとって助けもせず、人づきあいもよくないボスがいる。
この種のボスは、とっつきにくく気難しく、わがままなくせに、しばしば誰よりも多くの人を育てる。
好かれている者よりも尊敬を集める。
一流の仕事を要求し、自らにも要求する。
基準を高く定め、それを守ることを期待する。
何が正しいかだけを考え、誰が正しいかを考えない。
真摯さよりも知的な能力を評価したりはしない。
このような素質を欠く者は、いかに愛想がよく、助けになり、人づきがいがよかろうと、
またいかに有能であって聡明であろうと危険である。
そのような者は、マネジャーとしても、紳士としても失格である。

 

マネージャーの仕事は、体系的な分析の対象となる。
マネージャーに出来なければならな いことは、そのほとんどが教わらなくても学ぶことができる。
しかし、学ぶことのできない資質、後天的に 獲得することのできない資質、初めから身につけていなければならない資質が、一つだけある。

才能ではない。

真摯さである。