NTT西社員を収賄容疑で逮捕 京都府警

 

 

 光回線サービスの契約に関する情報などで便宜を図った見返りに数十万円を受け取ったとして、京都府警は23日、京都市伏見区向島二ノ丸町、NTT西日本関西事業本部主査、中村博之容疑者(49)をNTT法の収賄の疑いで、同市山科区勧修寺御所内町、会社役員、南方秀之容疑者(34)を贈賄の疑いで逮捕した。

 府警によると、中村容疑者は以前、京都支店主査で販売委託先の管理などを行う業務に従事。「フレッツ・光サービス」に加入を希望するマンションなどの情報を委託先の南方容疑者に渡していた。

 中村容疑者の逮捕容疑は2011年12月ごろ〜12年2月ごろ、南方容疑者から数回にわたり現金計数十万円を受け取った疑い。NTT法は社員らの贈収賄罪を規定している。

 NTT西日本京都支店は「逮捕されたことは極めて遺憾で深くおわび申し上げる。事実関係が明らかになり次第、厳正に対処する」とのコメントを出した。

 NTT社員をめぐっては、警視庁が12年3月、市場調査の業務委託をめぐり業者から約130万円を受け取ったとしてNTT東日本の社員を逮捕。東京地検が昨年12月、業務委託で便宜を図った見返りに業者側から約1700万円を受け取ったとしてNTT東日本の別の社員を逮捕している。

 

2014/1/24 9:25

〔共同〕