2020年10月02日 (金)
NHK 「シブ5時」
彼女が水着に着替えた理由 オストメイト医師の挑戦
消化器系の難病のためにオストメイトになった女性医師、エマ・大辻・ピックルスさん(42歳)。
「オストメイト」とは人工肛門や人工膀胱のある人々のことだ。
病気で機能しなくなった腸などを切除するなどして、残った部分で腹部に排せつ口を造る。
筋肉がなく、排便やおならをコントロールできないため、袋状のパウチを常に装着、排せつ物を受け止める。
オストメイトとなったエマさんを待っていたのは、人工肛門のために「あきらめて我慢する」ことばかりの暮らし。
医療者でありながら一時は、においなどを気にして外に出て人に会うことさえも恐れるように。
しかし、海外の「オストメイトモデル」と呼ばれる人々のことを知り、大きな夢が生まれる。
彼女たちは、人工肛門であることを隠さずにハッピーに生きる姿を人々に伝えることで、企業やマーケットの注目を集め、
オストメイトのイメージアップに貢献し、水着や下着など、次々に専用の商品を生み出すきっかけになっていた。
「私が日本初のオストメイトモデルになる!」と決心したエマさん。
オストメイトのことをまずは知ってもらおうと自費で自身がモデルのポスターを作成。
さらに、日本のオストメイトの選択肢を増やしたいとオストメイトケア用品を開発するメーカーへの働きかけを始めた。
「人工肛門は病気を生きぬいた勲章」と当事者が胸をはって生きられる社会に変えたい!
一歩を踏み出したエマさんに密着した。