映画「ドライブ・マイ・カー」
ラストに通ずる演劇中の最後のユナの手話のシーン
ワーニャ伯父さん(家福・西島秀俊)
なんてつらいんだろう。このつらさがお前にもわかれば・・・。
ユナ(ソーニャ)の手話のセリフ
仕方がないの
生きていくほかないの
ワーニャ伯父さん、生きてゆきましょう
長い長い日々と長い夜を生きましょう
運命が与える試練にもじっと耐えて
安らぎがなくても
今も 年をとってからも
ほかの人のために働きましょう
そして最期の時がきたら
大人しく死んでゆきましょう
そしてあの世で申し上げるの
あたしたちは苦しみましたって
泣きましたって
つらかったって
そしたら神様は
あたしたちを憐れんでくれるわ
そして伯父さんとあたしは
明るくてすばらしい
夢のような生活を目にするの
あたしたちは嬉しくて
うっとりと微笑みを浮かべて
この今の不幸を振り返る
そうしてようやくあたしたち
ほっとひと息つくの
あたし、そう信じてる
強く心の底から信じてるの
その時がきたらあたしたち
ゆっくり休みましょうね