『命』

 

宮越由貴奈(小四)

 

 

 

命はとても大切だ

 

人間が生きていくための電池みたいだ

 

でも電池はいつか切れる

 

命もいつかはなくなる

 

電池はすぐにとりかえられるけど

 

命はそう簡単にはとりかえられない

 

 

何年も何年も

 

月日がたってやっと

 

神様からあたえられるものだ

 

命がないと人間は生きられない

 

でも

 

「命なんかいらない。」

 

と言って

 

命をむだにする人もいる

 

まだたくさん命がつかえるのに

 

 

 

そんな人を見ると悲しくなる

 

命は休むことなく働いているのに

 

 

だから 私は命が疲れたと言うまで

 

せいいっぱい生きよう

 

 

 


この詩の作者、宮越由貴奈ちゃんは5歳のときに発症した神経芽細胞腫と5年半にも及ぶ闘病生活の末、11歳という短い生涯を終えた少女。
『電池が切れるまで』でドラマ化。

【出典】
電池が切れるまで 子ども病院からのメッセージ すずらんの会 角川書店