2010年5月23日
「白洲次郎展」に行ってきました。
そこで見つけた次郎の言葉。
「われわれは戦争に負けたのであって、奴隷にされたわけではない」
英語が上手だとほめるホイットニー民政局長に、
「あなたの英語ももう少し勉強なされば一流になりますよ」
GHQはそんな次郎を、「従順ならざる唯一の日本人」と本国に報告したという。
「カントリージェントルマン」
田舎を本拠にして都会に別荘を持つのが本当のジェントルマン。
次郎は軽井沢ゴルフ倶楽部を運営。
マナーに厳しく、コース管理に心を砕く。メンバー平等がプリンシプル。首相だろうと容赦ない。
PLAY FAST
「夫婦円満の秘訣は、一緒にいないこと」
次郎の「遺言書」
一、葬式無用
一、戒名不要
昭和五十五年五月
「ダンディズム」
義父、白洲次郎はダンディと言われていたようだが、
なるほど私にとっても16〜7才のころ軽井沢ゴルフ倶楽部で出会った時から、
怖くてカッコいいおじ様であった。
次郎は、「俺の若い頃にいた怖いジイさんが少なくなった」と嘆いていたが、
彼がどれほどの条件を満たしていたかは別にして、
ダンディたる要件を考えた。それは、
1)筋を通す
2)弱者にやさしい
3)私しない
4)ユーモアに富む
5)見た目がそこそこカッコイイ
次郎が「プリンシプル」を「筋を通す」と意訳し、正子が「ジェントルマンシップ」を「武士道」と訳すべしというなら、
「ダンディズム」とは「やせ我慢」というべし。
旧白洲邸 武相荘
秋山圭男