私は泣いてばっかりいて、なんにも雪絵ちゃんとの約束を守っていない、書かなくっちゃ書かなくっちゃと思って、私は三冊の本を書きました。
それがこの「本当のことだから」という本。
これは、雪絵ちゃんが教えてくれたことや、ペルーにあるナスカの地上絵とかそんな不思議を学校の子ども達がその謎をちゃんと解き明かしてくれているというね、そういう本です。
「本当のことだから」という本と、違うタッチでお話ししたいと思って書いた、ファンタジー「魔女・モナの物語」そして「心の痛みを受けとめること」というふうに、三冊書いたんですね。
これは、16,17,18冊目の本になるのかな?でも、それまで私は、本、書いたらね、ああ、よかった、それでいいやって思っていて、あの、売れてほしいとか、たくさんの人に読んでほしいって、ぜんぜん思っていないわけじゃないんですけど、あんまりそういうことを思わないでいたと思います。
でも、書くだけじゃだめだ。
読んでいただいて、知っていただかないと、雪絵ちゃんとの約束を守っていくことにはならないというふうに思って、本屋さんにお願いして、本屋さんに「置いてください」とお願いをしに行ったんですね。
この「本当のことだから」という本を最初に置いてくださいと言ったら、
「どうしたんですか? 山元さん、今度は自費出版ですか?」と言われたので、
「そうじゃないんですけど」って言ってね、雪絵ちゃんの話をさせていただいたら、「わかりました。置きましょう」と言ってね、たくさん置いてくださってね、買っていただくことができたんです。
その次に、今度もまた、この「魔女、モナの物語」というお話しを、また置いてくださいと本屋さんにお願いしに行ったら、本屋さんが、 「不思議なんですよ、この本がね、インターネットでもなかなか手に入らないし、じゃあ、取り寄せようと思っても、なかなか、入って来ないんですよ」とおっしゃるんです。
ああ、これはもうだめなのかなあと、書いたけど、だめだったのかなあと諦めかけたときに、ある一人の友達が、赤塚さんという友達なんですけど、その人からちょうどメールが入ったんです。
「僕はこれを読んだよ」って言って、なんかよくわからないけれど、「僕はこれを世界に広めるよ」って言ってくださったんです。
赤塚さんはキリスト教の方なんですけど、イエス様を信じておられる方なんですけど、
「イエスはね、パウロという人がいなかったら、ただの田舎の大工だったんだよ」
私が言ったんじゃないですよ。
あの、赤塚さんがおっしゃったんです。
「ただの大工だったんだよ。だからね、僕はモナのパウロになるよ。これを伝導するよ」なんて言ってくださってね、最初に百冊買ってくださって、そしてね「僕はこれを百人の友達に贈って、みんなに、10冊ずつ買わないと友達じゃないぞってね、みんなを脅迫した」なんて言ってくださって、そしてまた不思議なことにたくさんの人に読んでいただくことができたんですね。
それで、私は、なんか雪絵ちゃんがいつも守ってくれてるんじゃないかなってね、そんな不思議なことを思っているんですね。
私は今でも、そんなに簡単に、世界中の人がこのことを当たり前に知っている世の中になるとは思ってはいないんです。
けれども、私はやっぱりこのことをずっとずっとお話しさせていただきたいなと思っています。