現在100歳を迎えた詩人まど・みちお。

2000を越える詩の他に「ぞうさん」や「一年生になったら」、「やぎさんゆうびん」など、童謡の歌詞も数多く作詞。
そんな、まどみちおの奥さんは現在93歳。
お2人とも長生きでいらっしゃるので、息子さんを去年亡くされるなど 様々な死を見送ってきた。

まど「“死”と言うのはね、もの凄くリアリティがある言葉なんですよね。」
命の兄弟みたいなもんですね。この死っていう言葉は。
しかもそれがポエムと同じなんで、“詩”ですよね。
そこに何かがあるような気がします。
その何かを探していくのが今の私の仕事なんです。」

まどが書いた“死”に対する“詩”とは?

 

『れんしゅう』

今日も死を見送っている
生まれては立去っていく今日の死を
なぜなのだろう
つまりそれはボクらが
ボクらじしんの死をむかえる日に
あわてふためかないようにと
あのやさしい天が そのれんしゅうを
つづけてくださっているのだと

 

H22.03.01
日テレ:「人生が変わる1分間の深イイ話」より