天才じゃなくても夢をつかめる10の法則 PART2

放送日時2010年5月5日(水) 19時56分〜21時54分

 

■夢をつかむ法則その1
「どんどん人マネをしろ、才能はそこから芽生える」」

まずは目標にする人を見つけ、その人の行動や言動をまねてみよう。
そうすれば、やがてその人の気持ちがわかるようになり、
その場の空気まで読めるようになるんだよ。
最近発見されたのが、人間の社会性や協調性、さらに子供の才能を伸ばす上で重要と言われている、ミラーニューロンと呼ばれる鏡のような働きをする特別な神経細胞。
例えば、音楽の天才と言われるモーツァルト。
実は彼のお父さんは、幼い時、無理矢理、モーツァルトに、ピアノを弾かせようとはせず、最初は、お姉さんがピアノを弾いているのを、ひたすら見せたそうだ。
そしてモーツァルトが、お姉さんのマネをして、ピアノが弾きたくて、弾きたくて、たまらなくなってから彼にピアノを弾くことを許したんだって・・・ これはマネをしたくなる、ミラーニューロンの働きを、巧みに利用した天才育成法と現在考えられているんだよ。

 

■夢をつかむ法則その2
「心ふるわす物を常に探せ!
才能は学歴や知識の量ではなく、感動の量で決まる」

実は人間の脳にとって、大好きなものを見て、感動することは、
とても良いことなんだ!人間が物を見ると、まず第一次、第二次視覚野という部分が活動する。例えば、人間が花を見て、《美しい》と感じるのは僅か0.2秒後。
これは見てから、いちいち判断しているんじゃないんだよ。人間が無意識の内に判断出来るのは、あらかじめ脳の中に、美しいものを記憶として蓄積しているからなんだ。
じゃどうすれば、脳に記憶されるかと言えば・・・大好きなモノを、出来るだけ沢山見て感動すること。そうすれば、それだけ脳の判断力は高まり、美意識や才能は磨かれるというワケ。机の上で勉強しているだけじゃ駄目、ほとんど学校に行けなかったマイケルに、とても優れた才能があり、成功したのは、この感動した量にあったんだ。

 

■夢をつかむ法則その3
「とことん悔しがれ!!  競争は人を強くする」

実は「悔しい」と思うことは、脳の力を引き出す重要なカギなんだ。
「悔しい」と思うと脳の眼窩前頭皮質(がんかぜんとうひしつ)というところが活動して、決断力が高まり、計画性が出てくるんだ。
橋選手が悔しいと思った相手が、とても身近な荒川選手だったということも、重要なポイントなんだよ。
動物は自分自身がご褒美を貰わないと、貰ったことを実感できないんだ。
でも人間は、ほかの人がご褒美をもらったり、称賛を浴びたりするのを、自分のことのようにイメージすることができるんだ。自分を伸ばすためにはライバルが必要だって事だね。
また脳は、共鳴現象というのを起こすので、悔しさを供用し、一緒に悔しがることがいいんだ。例えば、子どもが運動会で負けたら、親は一緒に悔しがるだけでいいんだ!慰めたり、アドバイスしたりすると、かえって子供がやる気を失ってしまうことがあるので、注意してね!

 

■夢をつかむ法則その4
「つらい時には逃げろ!」

今置かれている状況によって脳が変調をきたしている、疲弊しているので、
頑張ろうとしてもそれは無理。逃げれるときはまず、逃げるのがいいんだよ。
脳にストレスがたまる原因は、同じことを考え続ける事。
早く復帰したいとか、周りの期待とかそういうことが頭にずっとあると、
その回路しか使わなくなってしまう。でも逃げる。
つまり環境を変えると、その回路を使わなくなる。
ストレスの源から刺激を受けないので脳は楽になるんだ。
ただし、橋選手もそうだったように、逃げたことによる罪悪感という、
新たなストレスが生まれてしまうんだ。
これを取り去るためには、周りの対応がとても大切なんだよ。
長光コーチが橋選手を叱らなかったことはとっても良かったんだ。
優しく受け止めてもらえたおかげで、脳は完全にリセットされて、
また頑張ろうという方向に向いたんだよ。

 

■夢をつかむ法則その5
「あらゆる失敗を想定しろ。それがプラス思考につながる」

成功だけでなく失敗もイメージしておくことは、とても大切なことなんだ。
マイナスな思いを打ち消そうとして無理にプラス思考をしようとすると、
脳は、マイナス思考をどんどん大きくしてしまう。
うまくいくことを考えているつもりでも、その裏で「失敗するのでは」とついつい考えてしまうんだ。
しかも脳は想定していないことが起こると、すぐにそのことに対応しようとして混乱してしまう。
だから予想外のことが起こると失敗することが多いんだよ。
ここで大切なのが、いろいろなパターンを想定して脳に準備させておくこと!
脳も想定内のことなら対応できるので失敗の確率が低くなるんだ。
ここで絶対にしてはいけないことは、想定していなかったことを突然やるということ!脳が混乱して、失敗してしまう可能性が高まってしまうんだ。

 

■夢をつかむ法則その6
「いざという時は独断で決めろ!独断こそが独創的なアイデアを生む」

集団の人数が多くなるほど、個人が発揮できる能力は下がり、
決断の質が下がるというんだ。
実は集団で考えると、「社会的手抜き」という現象が生まれてしまう。
重要な決定をするのは自分じゃないと他人任せにし、
しかも失敗しても他人のせいに出来ると考えてしまうんだ。
実験によると、集団で考えるより、一人で考える方がアイデアの質も量も上という結果になったそうだよ。
私利私欲の為の独断は、やがて独裁となり、最悪の結果につながってしまうから気をつけてね!

 

■夢をつかむ法則その7
「たとえ考え抜いたアイデアでも捨てる勇気を持て」

脳のクセ、統一・一貫性は、人間が考えをまとめるために
必要なクセなんだ。しかしここには大きな欠点があるんだ。
脳が考え続け、行き詰まると、一色に染まってしまう。
一つの考えに縛られ、その考えから抜け出せなくなってしまう場合があるんだよ。
そんなときは、一度、考えるのをやめてみよう。すると、イラナイ情報が脳から消えて、そこに新しい考えやスゴイ閃きが生まれることがあるんだ。
益川さんの場合、一瞬で統一・一貫性が外れたけど、通常、統一・一貫性が外れるまでには4日かかるんだ。
とりあえず一度考えるのをやめて、4日後に再び考えてみると、
思いもよらないアイデアや発想が生まれるかもしれないよ。

 

■夢をつかむ法則その8
「人生を劇的に変えるリフレーミングの技を身につけろ」

リフレーミングとは、例えば喉が渇いているとき、水が半分入ったコップを見ると『もう半分しか水が無い』と考えがちだけど、これを『まだ半分も水がある』と見方を変えることで、前向きに生きようとする新たな活力が生まれるんだよ。
別の例でいうと、仕事のできる同僚は自分の地位を 脅かす敵だとおもいやすいけど、見方を変えてライバルと捉えればお互いに向上しあえる良い関係になれるんだ。

 

■夢をつかむ法則その9
「毎日できる小さな目標をつくれ それが大きな夢の達成につながる」

『三日坊主』という言葉があるように人間にとって同じことを続けることがいかに難しいか。
勉強が続かなかったり、ダイエットに挫折した経験のある人ならわかるよね?
「では三日坊主を克服するにはどうすればいいのか」
実は達成可能な小さな目標を毎日クリアして脳に“喜びというご褒美“を与え続けることで三日坊主にならず、目的をあきらめずに続けることができるんだよ。
つまりダイエットの場合、例えば『10キロの減量』というのを目標にしていたりすると、それを達成した瞬間に脳がやる気をなくして、またもとの暴飲暴食に逆戻り、なんてことになりかねない。
だからその場合は『10キロの減量』を単なる通過点と考えて、すぐ次の目標を決めた方がいいんだ。

 

■夢をつかむ法則その10
「今すぐ、夢への一歩を踏み出せ」

チャレンジを始めた瞬間から、あなたの夢は、実現に向け、
輝き始めるのだ!

 


そして番組の最後で放送された

「偉人達から贈る言葉」

 

ウォルト・ディズニー

「どうすれば夢を実現できるかと尋ねられます。その答えは”自分でやってみること”です。」

 

岡本太郎

「挑戦した上での不成功者と、挑戦を避けたままの不成功者では、まったく天地のへだたりがある。」

 

アルバート・アインシュタイン

「一度も失敗をした事がない人は、何も新しい事に挑戦した事が無い人である。」

 


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